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映画「美人が婚活してみたら」

 結婚するのが難儀な時代である50歳で結婚歴のない人は男性が23・4%、女性が14・1%という生涯未婚率が、それを如実に物語る▼よって婚活産業が活況を呈するのだろう。運命の伴侶との奇跡的な出会いを求め、大勢の男女が昼夜を問わず蝟集しているらしい▼時代を映す鏡の映画は、こうした事象を積極的に題材にする。『後妻業の女』(2016年)は結婚詐欺師にとって好機到来の世に、名優大竹しのぶさんが熟れた女の肢体演技で、資産と持病のある好々爺をたらし込んでいた。さもしい悪知恵だ▼さて、今回紹介する『美人が婚活してみたら』(公開中)は、WEBデザイナーの女性が主人公。道ですれ違う男性が振り返る容姿端麗も、残念な不倫体質。三十路を越えた孤独から婚活サイトに登録したことで、平凡な日常が非凡へと動き出す…▼周囲を見回しても、今の30代独身男女は精神年齢があまりに低すぎないか。いい年になっても、つらい現実を直視せず、仮想の世界に逃避する。ゆえに些細なことでも傷つきやすい。ガラスの少年・少女である▼そもそも結婚をゴールのごとく婚活に励むのはどうなのか。夫婦生活の方が試練? の連続だ。「結婚をして一人の人間が二人になると、一人でいた時よりも人間の品格が堕落する場合が多い」(『行人』より)。かの文豪漱石先生も、小説にそう書き残す。

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