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映画「マスター」

 投資詐欺は、庶民から虎の子の財産をむしり取る卑劣な犯罪だ。犯人お縄となっても、投資金の全てが返ってくることはまずない。被害者の物心両面の傷は墓場まで続く▼投資先は宝石や仮想通貨など時代で変わるが、手口は大差ない。先週、報じた千葉など4都県を舞台にした輸入ワイン販売への投資詐欺事件(被害約60億円)も、「元本保証かつ高利回り」の甘言を弄する常套の手口だった▼日銀のマイナス金利政策で預金金利が零コンマ以下の低率ゆえ、高額配当はあり得ない。頭で分かっていても、人間は金銭欲をなかなか制御できない▼韓国で2000年代初頭、「チョ・ヒパル詐欺事件」が起きた。希代の詐欺師が医療機器リースの投資話で、3万人から約4千億円を集めて雲隠れ。12年に死亡の報が駆け巡ったが、実は整形して今も逃走中という▼韓国映画『マスター』(公開中)は、この事件がベース。脚本も手掛けたチョ・ウィソク監督が2時間超の長尺で、詐欺集団と警察権力の壮絶な戦いを社会悪と社会正義の二項対立として、まァ描き尽くしている▼日本には個人の金融資産が約1800兆円と肥沃な土壌があり、投資先を常に〝暗中模索〟している。高級品を身につけたうさん臭い男の儲け話に、特に年金生活の高齢者はご用心。口から出る言葉は教条的な真理ではなく、場当たり的な嘘っぱちである。

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