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平昌五輪閉幕

 昼食後の腹ごなしに、東京・東十条の商店街を散歩していた。その時、寒風をつんざく黄色い歓声が上がった。電気店の大画面テレビの前に、ほぼ女性だけの人だかり。平昌冬季五輪で、羽生結弦選手が金メダルを決めた瞬間だった▼フィギュアスケート男子での五輪連覇は66年ぶり。それを成し遂げた〝氷上のプリンス〟の快挙礼賛。日本列島がすさまじいナショナリズムの歓喜の渦に包まれた▼平昌五輪は25日、数多くの感動を私たちに残して幕を閉じた。日本勢は、冬季五輪で長野大会を上回る最多13個のメダルを獲得。2年後の東京五輪へ夢が大きく膨らむ▼振り返れば、問題の多い大会だった。特に競技時間。国際オリンピック委員会の収入源のテレビ放映権を優先したために、屋外競技のスキージャンプは深夜の滑空で、本来主役のはずの選手が犠牲となった▼懇意にしているプロボクシングの元日本チャンピオンには、五輪候補となったアマ経歴がある。ジムには、日本国旗が左胸にまばゆい真紅のブレザーが鎮座。チャンピオンベルトは紛失したが、それだけは今も大切に展示している▼彼にとってベルトよりも「日の丸」の方が重いのだ。アスリートとは、ピュアな心を持つ。東京五輪は極端な商業主義に走ってはならぬ。自由経済では力のある者が自粛しないと、主役を蔑ろにした世界のスポーツ祭典となる。

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