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映画「ジョン・ウィック2」

 ハードボイルドとは? 作家が問いに答える。「都市の犯罪小説」(生島治郎)、「抑制された多情」(五木寛之)、「傍観者文学」(北上次郎)。その定義は各人各様である。原尞のエッセーから引いた▼筆者が思うハードボイルド小説の主人公は、哀愁とバーボンとたばこの匂いが長身痩躯に染みついた寡黙な男。たまに開く口が、痛烈な皮肉屋なことも欠かせない▼出会った瞬間に、男の過去を詮索したくなる。が、人生を諦めたような冷たい瞳の奥は、決して誰にものぞかせない。実にクールな性格なのだ▼シリーズ化した米映画『ジョン・ウィック2』(公開中)は、クールでスタイリッシュな殺し屋の報復劇。第2弾は、亡妻との思い出たっぷりの自宅を擲弾発射器で破壊したマフィアを血祭りにあげる▼サスペンス活劇『スピード』(1994年)で盛名を得たキアヌ・リーブスも52歳。『マトリックス』(99年)の後、不摂生から激太り。久方ぶりに体を彫刻してハリウッド映画に復帰した▼ハードボイルドの定義を文頭に連ねたが、主人公の重要な条件が抜けていた。所期の目的を完遂する強靱な意志である。「一強」のおごりから東京都議選で自民党が惨敗し、支持率急落の安倍内閣-。暴言、失言、金銭疑惑など次から次へとよくも出る。内閣改造に向け、ハードボイルドなタフ・ガイはなかなか見つからない。

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