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当世大学生気質

 当世大学生気質は、涙なくして語れない▼「奨学金貧乏」という学生がごく身近に複数人もいた。毎月5万円を在学中の4年間借り続け、計240万円。来春、IT会社員となる男子大生A君は「初ボーナスは奨学金の返済」と決めている▼経済観念がしっかりしているようだが、そうでもない。さらに多額の累積債務を抱えている女子大生Bさんに年間利息を尋ねると、「3~5%ぐらい?」と疑問形で返す▼日銀のマイナス金利政策により、銀行金利が普通預金で年0・001%の現在、この年利2%は霄壌の差。借入金240万円の場合、利払いは4万8千円もの開きがある。「デートは割り勘」「外食クーポン券活用」などと、〝コスパ〟の吝嗇家のくせに、将来負担には学士号&修士号予定の明せきな頭脳が働かない。高学歴をいつ発揮するのだろう▼政府が返済不要の給付型奨学金制度の導入を決めた。2018年度からで、対象は大学進学者ら約2万人という。遅きに失した感は否めないが、経済的理由で進学を断念する高校生の救済となるだろう▼しかし、すでに債務者の大学生はどうなるのか。大卒の3年以内の離職率は依然、3割を超えている。会社を辞めて借金が返済できなくなったら、女子大生Cさんは「夜の蝶になります」。松本清張小説のアンダーグラウンドでもあるまいに、ハンカチを目に当てる。

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