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金沢の艶

 車を所有していて都合の良いのは、好きな時間に好きな場所へ出掛けられること。カメラ機材を満載して、Door to door。筆者にとって、車とは未知への扉である▼加賀百万石の城下町・金沢への長旅を計画した。自宅から目的地まで約560㌔。7~8時間はかかる。多少の無理は承知の上。面白いじゃないか、加齢の衰えと闘ってやる▼日ごろの取材と違って、余計な知識を頭に入れない。おのれの審美眼だけを信じて、街を活写する。到着初日の暮れ方は、連れの希望を聞いて主計町、ひがし茶屋街を散策した▼観光庁によると、今年1年間の訪日客は2800万人を超え過去最多となる見通し。旅先でも多くの外国人の姿を目にした。外貨を稼ぐ国策としては大歓迎したいが、喧騒に眉をひそめ、香水悪臭には鼻が曲がる。以前、訪ねた山梨・忍野八海と同様に情趣をそがれた▼初めて地図を開き、翌日は有名観光スポットから外れた香林坊、片町方面へ。淫靡な飲み屋が集中している。好色な人間模様を勝手に想像し、写欲がわく。昨年の売上高が210億円という有力地方紙・北國新聞本社のお膝元である▼人熱れに疲れて、にし茶屋街に逃れた。伝統的な出格子の茶屋様式の家並みが続き、ひっそりと落ち着いている。昼に出会った女優・黒木華さん似の芸妓を思い出した。艶やかな未知への扉が開く。

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